Danner x HUMAN x CREATION Vol.22ダナーについてインタビュー>
山根敏史 / satoshi yamane
「トラベル」「アウトドア」「ルーム」をコンセプトにした雑貨ブランド〈FICOUTURE〉、「街」が持つ歴史や文化の時代背景を都会的に落とし込んだクロージングブランド〈SO FAR〉などを手がけるOPEN YOUR EYESの代表。Dannerと自身のクリエイションについて語ってくれた。
- Q.どのような"CREATION"をしていますか?
洋服と雑貨のブランドをやっています。それぞれコンセプトがあって、雑貨のほうは「旅」をコンセプトに国をテーマにしています。テーマにした国を掘り下げるために、実際に行って旅をします。だいたい国を1周するんですけど、その中で見たものや感じたものを落とし込んだりしてもの作りをしています。
- ーつくる前に現地に旅に行き、スタートしているのですね。
はい。もちろん、下調べは事前にしっかりしていきます。旅する時にルールがあって、最初、絶対に首都から入って泊まります。首都で情報を集めると、行きたい街や場所がより明確になってくるので、そこから旅のルートを決めます。目で実際に見たものや、感じたことからものをつくることが前提なので、産地があったりとかそこにしか行かないとわからないことがあるので、実際に行くことにしています。
- ーテーマにする国はどうやって決めているんですか?
だいたい映画とか観たり、本を読んだりしてですね。今年のテーマのIRELANDは「MAN OF ARAN」を観たのがきっかけです。アラン島はフィッシャーマンセーターの発祥の地なんですけど、気になってどうしても行きたいなと思って、行きました。
- ークリエイションをする上で意識されていることはありますか?
自分の考えの中に、仕事も楽しくないとやだなというのがあって、旅に行って色々なカルチャーや歴史を掘り下げてものを作ったら楽しいだろうなって。そしてその旅に必要な機能を揃えたバックとか洋服とかも作ったら面白そうと思い、旅に行ってものを作ろうと決めたんです。
- Q.あなたにとって"CREATION"とは?
仕事をするためのツールがクリエイションなのかなと思います。ものを作るときも、会社を経営する上でも、日々生活する上でも、なんでもクリエイションしていかないとできないし、仕事をしていくために僕には大切で、必要なことですね。
- Q.楽しむためのツールとのことですが、プライベートと仕事という棲み分けはありますか?
全然ないですね。笑。奥さんはレディースのブランドをやっているので、家族でいる時も含めて24時間いつも考えてます。仕事としての意識ではなく、ライフワークですね。
- 明確になにが自分にとって楽しいことであるかを知り、その楽しいことをして生きて行くためにはどうすればいいか、実行されていること。素晴らしいですねと言ったら、「大変なこともたくさんありますよ」と笑いながら、ご自身の目と足でしっかりものを見ている山根氏を感じる貴重なインタビューとなりました。
Photo:Yozo Yoshino
- Profile
山根敏史 /OPEN YOUR EYES INC代表
旅に必要な機能を取り揃えたバックパックなどの雑貨類を展開する〈FICOUTURE〉と、「街」が持つ歴史や文化の時代背景を都会的に落とし込んだクロージングブランド〈SO FAR〉などオリジナルブランドを手がける。またバンドtoeのベースも担う。代官山に上記オリジナルブランドと世界中からセレクトした生活雑貨を取り扱うショップ「ROOT」をかまえる。
HP : www.ficouture.com / www.sofar-clothing.com