Danner x HUMAN x CREATION Vol.18
TAKAHIRO HIDA ARTIST
ヒダ タカヒロ / アーティスト
平面、映像、立体など様々な表現に対し、色々な立場で製作に関わり活動するアーティスト。
最近は主に、hi-dutch名義でサーフボードリペアの技術を元に視覚表現を合わせた
木材、毛糸、樹脂を使った作品を受注製作、作品として日本国内外の
ギャラリーやセレクトショップ、カフェなどの店頭で発表を続けている。
HP : www.hi-dutch.com
- ーダナーのどんなところが好きですか?
TH: 1932年の創業当時からのポートランドのリペア職人の伝統の技を活かし、靴の修理が可能なことが素晴らしいと思います。長年、山や街で愛用していく過程で味わいと愛着が増していき、修復しながら履き続けられるのは良いでよすね。 - ーこんなダナーがあったらいいなというのはありますか?
TH: 靴の見た目は伝統の雰囲気を残しつつ、自分の足に早い段階で合った形状になるインソールなど最新技術が施されたシリーズなどもあると良いかな?と思います。
- ーダナーとの出会いを教えてください。
- TAKAHIRO HIDA (以下TH/敬称略):
10代後半から20代前半に先輩や仲間達に誘われ、徐々にスノーボードにはまり、雪山に行く機会が増えて山好きの人達が履いているのを見ていました。その後作品を通じて知り合ったカリフォルニア、ラグーナビーチにあるサーフギャラリーのオーナーのウィルがギャラリーを閉めた後にポートランドの本社で働いていると聞き、webサイトを見て、雪山で良く見ていた靴がダナーだったんだと興味を持ちました。 - ー愛用のダナーはなんですか?
TH: 実は興味はありましたが、海へと通うようになり雪山へ行く機会が減り、そのタイミングを逃し自分では履いたことがなかったんです。
- ーどのような"CREATION"をしていますか?
TH: 作品発表や打ち合わせで色々な所に行く機会がありますが、日々のライフワークは個人やお店、企業などの飾る場所や好みに合わせたオーダー作品製作をしています。今回撮影させてもらったBONDI CAFEの木の作品もきっかけは海好き繋がりでカフェの象徴として海に流れ着いた流木を用いて木を蘇らせるという意味合いを持たせた「R-TREE」という作品を作らせてもらいました。
そのように、お互いのイメージを共有して相談した上で物作りをさせていただいています。今、主に作っている作品はサーフボードのリペア技術を活かし、視覚表現をしようと思い独学で習得した製作方法ですので、長年壁掛け作品として愛用していただいている際に破損した場合なども若干色合いなど変わりますが、修復可能な所も気に入っています。将来、自分がこの世に居なくなってからも、作品が現存してくれていてサーフボードのリペア技術を持った職人さんたちが修復して観賞し続けてもらえたら?なんて妄想もしています。- ーあなたにとって"CREATION"とは?
TH: 難しい質問ですね。"LIFE"ですかね?今現在、生業として家族や友人に支えてもらいながら作品を気に入って日々増え続けているオーダーしてくれる人達に喜んでもらい、作品作りを日々させてもらっていることで生活しているので。
Photo:Akira Onozuka